「ダイレクト納付」の活用で、納税が簡単に!

前回の記事では、インターネットバンキングを利用して電子納税する方法をご紹介しました。
今回は、もう一つの電子納税の方法、「ダイレクト納付」についてご紹介させて頂きます。

ダイレクト納付とは?

ダイレクト納付とは、電子申告等の後の簡単な操作で、事前に届出をしている預金口座から、即時又は指定期日に振替納税ができる仕組みです。
インターネットバンキングを利用していなくても利用することができますし、e-Taxの利用可能時間内でしたら、いつでも手続きが可能となっており、日中に銀行へ行く時間がない方などにもおススメの方法です。

事前準備

①ダイレクト納付を利用するには、e-Taxを利用していることが前提です。e-Taxの開始届出については、前回の記事の「事前準備」の項目をご覧ください。

②現在お持ちの預金口座がダイレクトに対応しているかを確認しましょう。利用可能な金融期間は、こちらに掲載されています。

③次に「ダイレクト納付利用届出書」を提出し、振替をする預金口座を事前登録しておく必要があります。
ダイレクト納付利用届出書は、こちらから国税庁のHPからダウンロードすることができます。

届出の提出からダイレクト納付が利用可能になるまでは、約1ヶ月程度かかります。
e-Taxのメッセージボックスに「ダイレクト納付登録完了通知」が届くと、利用可能です。

※メッセージボックスへは、国税庁のHPなどからログインできます。

ダイレクト納付の手順

まず、e-Taxを利用して電子申告等や納付情報データの送信をします。
すると、メッセージボックスに、以下のようなデータ受付通知が保存されます。

メール通知

そこに「電子納税」という項目がありますので、
即時納付をしたい場合は「今すぐに納付される方」、
後日納付をしたい場合は「納付日を指定される方」を選択しましょう。

ダイレクト納付の注意点

納付が完了すると、メッセージボックスに「納付完了通知」が届きます。納付がきちんと完了しているか、期限内に必ず確認しておきましょう。

また、納付日を指定した場合、指定日の朝に引き落としがかかりますので、納付資金は前日までに準備しておく必要があります。
万が一、預金残高不足などで納付ができなかった場合、「ダイレクト納付エラー通知」が届きます。そうなると、再度データ受付通知の画面からダイレクト納付の手続きをしなければならないので、注意が必要です(再引き落としはかかりません)。

最後に

このように、事前届出さえしておけば、電子申告後のちょっとした手続きだけで、簡単に納付手続きを済ませることができる便利な仕組みです。
また、他の電子納税と違い納付期日の指定もできますので、「資金繰りの都合で後日納付に行こうと思っていたが、忘れていた!」ということもありません。

ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?