平成29年1月4日より国税の納付がクレジットカードで出来るようになりました。また平成29年6月12日よりこれまで出来なかった源泉所得税も、クレジットカードでの納付が可能になりました。今回は、クレジット納付のメリットやデメリット、手続きの方法をわかりやすく画像つきで説明させて頂きます。
目次
- クレジットで納付できる税金
- クレジット納付のメリット・デメリット
- クレジット納付手続きの方法
- クレジットカードで税金を納付!まとめ
クレジットで納付できる税金
国税のうち次の税目の納付が可能です。
また本税に加えて、加算税、延滞税等の納付も可能です。
申告所得税及復興特別所得税 | 消費税及地方消費税 | 法人税 |
法人税(連結納税) | 地方法人税 | 地方法人税(連結納税) |
相続税 | 贈与税 | 源泉所得税及復興特別所得税 |
源泉所得税 | 申告所得税 | 復興特別法人税 |
復興特別法人税(連結納税) | 消費税 | 酒税 |
たばこ税 | たばこ税及たばこ特別税 | 石油税 |
石油石炭税 | 電源開発促進税 | 揮発油税及地方道路税 |
揮発油税及地方揮発油税 | 石油ガス税 | 航空機燃料税 |
登録免許税(告知分) | 自動車重量税(告知分) | 印紙税 |
国税は、ほぼ網羅していますね。
地方税(法人市民税や、法人県民税、特別徴収など)も同じシステムで使えると本当に楽になるのですが…
クレジット納付のメリット・デメリット
メリット
- 納付しに銀行に行く不要な作業と時間が必要なくなる。
- カード番号と金額などを入れるだけで、簡単にスピーディーに納付できる。
- 夜間休日24時間いつでも利用できる。
- 納付期限にお金がなくても、クレジットカードの引き落とし日までにお金を用意すればいいので、納税の繰延になる。
また分割やリボ払いも選択できる。
※ ご利用されるクレジットカードにより、支払方法が選択できない場合がありますので、ご注意ください。 - ポイントが貯まる。
家族等の国税も納付できるのでその分ポイントを貯めることが可能です。
ポイントの還元率はカード会社によって異なりますので、カード会社にご確認ください。
デメリット
- 決済手数料がかかる。
決済手数料は納付税額が最初の1万円までは76円(税抜)、1万円を超えるごとに76円(税抜)かかります。
「国税クレジットカードお支払サイト」で、シミュレーション計算が可能です。
クレジットカード納付は、民間の納付受託者が、クレジットカード利用者から納付の委託を受けて、立替払いにより国に納付する仕組みです。
納付受託者が国へ納付した後、利用者から代金が支払われるまでの間、一定のタイムラグがあるため、納付受託者は貸倒リスクを負う一方で、利用者は納付繰延などの利益を得ることができます。そのかわり納付受託者は決済手数料を得ます。 - 領収書が発行されない。
領収書が発行されないため、領収書が必要な方は、金融機関の窓口もしくは、税務署でお支払いください。この場合クレジットカードでの納付は出来ません。
※ポイントの還元率が、0.76%以上であれば、カード払いはアリですね!
通常のポイントの還元率は、1%以上だけど、税金の還元率は別途という設定をしてるカード会社もありますのできちんと確認してください!
クレジットカードでの納付手続きの方法
準備するもの
- 納付する税目や金額のわかるもの
- クレジットカード
利用できるクレジットカードは、以下のいずれかのマークがついているものです。
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARD
1.国税クレジットカードお支払サイトより納付できます。
2.利用者の情報、納付内容などの納付情報を入力します。
3.クレジットカードの情報を入力します。
4.手続内容の確認画面になりますので、間違いがないか確認します。
5.納付の最終確認
※金額が大きくて、カード会社の都合により納付ができなかった場合このようなメッセージが表示されます。このメッセージが出たらカード会社に確認しましょう。上限に達していなくても、高額のためカード会社で止められる場合があります。この場合、カード会社に連絡すると次は納付可能となります。
6.納付手続の完了の画面になります。
この後、登録したメールに納付手続完了のお知らせが届きます。
源泉所得税の納付は、e-Taxより納付データを送信した後の画面より、クレジットカードでの納付が可能です。納付データの送信方法はこちらのブログで説明しておりますので参考にしてください。
https://keiritsushin.jp/keiri-info/news/pay-easy-2/
クレジットカードで税金を納付!まとめ
クレジットカードでの納付は時間と手間がかかりません。非常に簡単に納付できます。ただ決済手数料がかかりますので、手数料の金額とご自身のカード会社のポイントの還元率を比べてみましょう。クレジットカードの引き落とし日に資金があればいいので、納付期限に資金に余裕がないときは、クレジットカード納付をすることで資金の準備に猶予ができます。ご自身に合った納付方法をお選びください。