以前、源泉所得税の納付がインターネットバンキングから電子納税できるという記事を書かせて頂きました。
今回は、ペイジーを活用して法人税や所得税、消費税なども同じく電子納税することができること。さらに、これらの税金については、銀行ATMからも納税が出来ることについてご紹介させて頂きます。
※国税の電子納税をするには、電子申告の開始届出を提出している必要があります。
まだの方は、こちらの記事の「事前準備」の項目をご覧頂き、まず届出をしておきましょう。
※ペイジーは、税金や公共料金等をインターネットバンキングやATMから支払うことのできるサービスです。
インターネットバンキングやATMから納税するのに必要な情報
ペイジーを活用して納税をするにあたって必要な情報は、以下の5つです。
- 収納機関番号
- 納付番号
- 確認番号
- 納付区分
- 納付する金額
収納機関番号とは?
支払先を特定するための番号です。
国税庁の収納機関番号は「00200」ですので、税務署へ納める税金でしたらすべて同じ番号となります。
納付番号とは?
電子申告の開始届出をした際に発行される、16ケタの「利用者識別番号」です。
確認番号とは?
開始届出を提出する際に入力した、6ケタの「納税用確認番号」です。
納付区分とは?
税目、納付区分(予定納税・確定申告・修正申告など)、事業年度の情報を組み合わせてできる番号です。たとえば、法人税の確定申告で、平成25年4月1日~平成26年3月31日の期間の納税をする場合の納付区分番号は、
030 + 4 + 4 + 250401 = 「03044250401」
法人税 区分 年号 事業年度開始期 納付区分番号
となります。
※納付区分の仕組みについては、
国税庁e-Taxのホームページにわかりやすく説明されていますので、こちらをご覧ください。
なお、都道府県や市区町村によっては、固定資産税や自動車税などもペイジーで納付できる場合がありますが、その場合は、必要な情報は全て印字されています。
準備ができましたら、さっそく納税です。
インターネットバンキングで納税する場合
インターネットバンキングでペイジーが使える金融機関でしたら、わざわざ金融機関に行くことなく納税することができます。
インターネットバンキングの画面に、「税金・各種料金払込」という項目があるかと思います。(※金融機関によって表記は異なります)
ここから、先ほど準備した収納機関番号などの情報を入力するだけで、口座から自動的に支払がされます。これで納税は完了です。
※ペイジーに対応している金融機関は、こちらから確認してください。
銀行ATMで納税する場合
インターネットバンキングを利用していない場合は、銀行ATMからでも納税ができます。
ペイジーの使えるATMの画面には、以下のように「税金・各種料金払込」といった項目がありますので、そこからキャッシュカードや現金を使って納税することができます。
ATMがペイジーに対応している金融機関はまだまだ少ないですが、都市銀行やゆうちょ銀行、大きめの地方銀行では利用可能です。
ご自身が利用している金融機関では対応していなくても、他行で対応しているATMが近くにあるのならば、現金での納税は可能です。(ただし、現金の取扱いができない店舗・時間帯がありますので注意してください)
ペイジーを利用した納付についての注意点
納付書を使って納付する場合、窓口が開いている時間帯に金融機関へ足を運ぶ必要があります。
ところがペイジーの場合は、国税庁のe-Taxと、インターネットバンキングやATMが利用できる時間帯であれば、いつでもどこでも納税をすることができます。
さらにすごいのは、夜間や休日に支払っても、振込とは違い、支払操作が完了した時点が取扱日となる点です。例えば、夜の9時に「今日が納期限だったのを思い出した!」という場合でも、期限内納付をすることが可能なのです。
ただし、注意すべき点もあります。
ペイジーで納付をした場合、納付書には受付印が押されません。後日、納税の証明書として使用される場合は、なるべく金融機関の窓口などで納付された方がよいでしょう。
例えば車検の際など、必ず自動車税の納付状況を確認されます。ペイジーで納付すると、自動的に納税証明書が郵送されてきますが、急ぎの場合はご自身で取りに行く必要が出てきます。
また、期限後納付の場合は、自動的に郵送されない自治体もありますので注意が必要です。
とはいえ、とても便利なペイジーを利用した納付。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。